株式会社と合同会社の違いの一つに、所有と経営が分離しているかしていないか、ということがあります。

株式会社

株式会社は、所有と経営が分離しています。

つまり、株式を持ったとしても、必ずしも経営には関与しないということがあります。これは、一般の投資家が上場株式を購入したとしても、経営に参加することはないことを考えていただければ、おわかりいただけるかと思います。

また、株主でなくても取締役などの役員になることが可能です。

合同会社

合同会社は、所有と経営が分離していません。

合同会社では原則、出資をした人が経営をすることになるのです。

ただし、その中からとくに「業務執行社員」を選ぶことができます。これが株式会社の取締役にあたるようなイメージです。さらに、業務執行社員の中から「代表社員」を選ぶことができます。

しかし株式会社と違って、業務執行社員になるには必ず出資が必要です。

登記簿には業務執行社員が記載される

株式会社において、株主は登記事項ではなく取締役などの役員が登記事項となります。

合同会社においても、単に出資をしただけの人は登記簿には名前は出ません。取締役にあたる業務執行社員は登記簿の名前が載りますし、代表社員も名前が載ります。