テレビ電話システムで定款認証しました。
新しいシステムになってしばらく日にちが経ちましたが、初めて、テレビ電話での定款認証をする機会がありました。私の事務所は東京にありまして、今年の会社設立のご依頼はすべて東京都内のものであったので、これまで利用することはなかったのですが、遠方での設立を受任して、ようやく体験できました。
目次
テレビ電話での定款認証の流れ
公証役場を探す
たとえば大阪府内での会社設立であれば、大阪の公証役場ならどこでもいいわけですが、「どこでもいい」といわれると、どこにしようかなと少し悩んでしまいました。
まあ、本当に、どこでもいいのですが。
従来のやり方で、実際に公証役場を訪問するときには、交通の便のいいところで選んだりするわけですが、テレビ電話なのでそれも関係ないですね。
公証役場に資料を送る
従来の「公証役場を訪問する形式」での定款認証と同じように、下記の関係資料をメールして事前確認をしてもらいます。
- 定款
- 印鑑証明書
- 実質的支配者の申告書
確認してもらったら、公証役場から連絡をもらえます。修正があればこのときに指摘があり、修正したものを再度送ります。
紙の資料を公証役場に郵送する
下記の書類をレターパックで郵送します。
- 依頼者からいただいた司法書士あての委任状(定款を合綴したもの)
- 依頼者の印鑑証明書
URLが送られてくる
公証役場からのメールの中に、認証時にオンラインでつなぐURLの記載がありました。当日、時間になったらここをクリックすればいいとのことです。
日時を決める
「公証役場を訪問する形式」の場合も、日時の予約が必要です。テレビ電話でも同じように予約をします。
時間になったらリンクをクリックする
予約時間になったら、「いきなり」リンクをクリックします。事前に電話などする必要はなく、いきなりクリックです。あちらには、通話のベルが鳴るようです。
(認証中に、通話が切れてしまい、公証人の方からつなぎ直してもらったのですが、そのとき、私のPCには電話のようなベルが鳴りました)
PC画面で公証人の方と話す
最近はオンライン会議も慣れているので、特段違和感もなく、画面上で公証人と方と挨拶を交わし、認証手続きがスタートしました。手順は下記のとおりです。
- 本人確認のために生年月日を聞かれる
- この手続きを、間違いなくあなたがやったのか、と聞かれる
- 免許証をPCのカメラにかざす→あちらでスクリーンショットを撮られる
- 私の顔のスクリーンショットを撮られる
これだけです。時間にして5分もかかりませんでした。
定款その他の書類を郵送してもらう
紙の定款、電子定款入りのCD-ROM、印鑑証明書を原本還付するなら印鑑証明書、などを郵送してくれます。なんと便利なのでしょうか。事務所を一歩も出ずに、定款認証が完了してしまいました。
これからは、東京の案件でも、日程に余裕があれば利用しようと思っています。
司法書士→公証役場、公証役場→司法書士、と資料を郵送でやり取りする必要があるので、1週間程度はかかると思っておいたほうがよさそうです、
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